法人設立(法人化)のメリットは大きく以下となります。
- 信用力が高まる(取引先、金融機関、求職者等)
- 経営責任が有限となる(個人の場合は無限責任)
- 融資や資金調達の幅が広がる
- 税負担が軽減される(所得税×法人税の税率、給与所得者控除の存在)
- 退職金等の節税手段が増える
- いわゆる『マイクロ法人』として社会保険料等を抑制する
本格的に事業拡大(組織化含む)されるのであれば(又は既に相応の利益あるのであれば)、法人の設立は必須といえるでしょう。
株式会社
法人といえば先ず株式会社であり、その高い認知度と信用力をもって上記メリットを享受できます。
株式会社を設立するためには、大きく以下の内容を決める必要があります。
- 社名
- 本店所在地
- 目的
- 資本金の額
- 決算日
- 株主
- 取締役及び代表取締役
必要情報を決めた後、定款作成→定款認証→設立関係書類作成→資本金振込→登記関係書類作成→登記申請の順に手続きを進めます。登記申請日が、株式会社の設立日となります。
当所にご依頼いただければ、
・リーズナブルな料金(特にご自身でされる場合の定款認証代が不要となります)
・設立登記までワンストップに対応(提携司法書士に内部連携します)
・派生する社会保険給与計算等にも対応可能(提携社労士法人がございます)
以上のメリットを享受できます。
合同会社
近年増えているのが『日本版LLC(Limited Liability Company)』とも呼ばれるこの事業体です。
いわば『個人事業主と株式会社の良いとこどり』をしたようなもので、かのAppleやAmazonもこの形体を採用しています。
合同会社のメリットないし特徴は大きく以下となり、ベンチャー企業やスモールスタートと親和性が高い事業体といえます。
・法人であるため個人事業主に比べ信用力が高い
・法人であるため個人事業主より経営責任が限定される
・法人であるため個人事業主より税制優遇や節税手段が多い
・設立コストが株式会社より低い(時間および費用の両面から)
・所有と経営が分離していないため、株式会社より意思決定が速い
個人事業主 | 合同会社 | 株式会社 | |
事業主体 | 個人 | 法人 | 法人 |
信用力 | △ | 〇 | ◎ |
調達力・求人力 | △ | 〇 | ◎ |
経営責任 | △(無限) | ◎(有限) | ◎(有限) |
機動力 | ◎ | 〇 | △ |
決算日 | 年末固定 | 自由 | 自由 |
個人所得 | 事業所得 | 給与所得 | 給与所得 |
税制優遇・節税手段 | △ | ◎ | ◎ |
開業コスト(低さ) | ◎ | 〇 | △ |
運営難易度 | ◎ | 〇 | △ |
出資者への利益配分 | ◎(個人が独占) | 〇(合意で柔軟) | △(持分割合通り) |
持分の流動性(低さ) | ◎(個人が独占) | 〇(全員の同意) | △(制限は可能) |